WordPressでブログやサイトを開設しても、そのままではどんな人が、どのくらい見に来てくれているのかわかりません。
今後サイトの改善をしていくためには、アクセス数やどんな検索キーワードで訪問してくれたかなどを知る必要があります。
その知るためのツールをアクセス解析ツールといいます。
この記事では、WordPressにGoogleアナリティクスというアクセス解析ツールを導入する方法を解説していきます。
簡単なので、必ずやっておきましょう。
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Googleアナリティクスとは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。
正確にはアクセス解析サービスなので、導入していても万が一サービスの提供が終了した場合は使えなくなります。(そうそうないとは思いますが・・・)
有料のプランもありますが、大企業向けのものなので個人で使う分には必要ありません。
導入することで以下のようなことが分かるようになります。
Wikipediaより引用
これらの情報をもとにサイトを改善していくのがこのツールの導入目的です。
まず、事前準備としてGoogleアカウントを作成しておく必要があります。
GmailなどのGoogleのサービスをすでに使っている人は持っているものですが、ない場合は作成しておいてください。
方法などの詳細もこちらのリンクから確認出来ますので、ここでは割愛します。
まずはこちらのリンクをクリックしてください。
クリックするとこのページに飛びます。
右上のアイコンをクリックして、Googleアナリティクスに登録したいGoogleアカウントでログインしていることを確認したら「登録」をクリックします。
アカウント名を入力します。
会社で使う場合などは社名を入れたりするそうですが、個人の場合は名前やニックネームのようなもので構いません。
アカウントのデータ共有設定というのは、Googleとの共有をするかどうかの設定です。
色々とサービスを利用出来るようになるので、全てチェックを入れておいて構いません。
出来るだけGoogleに情報を渡したくないという方は外しておきましょう。
確認出来たら「次へ」をクリックします。
ブログの場合は一番上の「ウェブ」を選択します。
「次へ」をクリックします。
ウェブサイトの名前は後からでも変えられるので、暫定的なものでも構いません。
ウェブサイトのURLは「http://」か「https://」かを選んで続きを入力します。
自分のサイトのURLを確認して入力してください。
業種はブログのジャンルを選んでください。
よく分からない方は「その他」で構いません。
私が登録した時も「その他」にしました。
タイムゾーンは日本在住であれば「日本」を選んでください。
確認出来たら「作成」をクリックします。
ポップアップが出てきますが最初は英語になっているので、「日本」を選んでください。
2つのチェックボックスにチェックを入れます。
GDPR(一般データ保護規則)はEU(ヨーロッパ)の個人情報保護規約です。
基本的には企業向けの話ですが、万が一のこともあるので同意しておいた方が無難です。
下のチェックボックスは先ほど「データ共有設定」にチェックを入れていた方はチェックを入れましょう。
確認出来たら「同意する」をクリックします。
この画面が表示されたら登録完了です。
この後、「トラッキングID」を確認する場面があるので、ページを開いたままにしておくか、IDをメモしておきましょう。
Googleアナリティクスは登録するだけではダメで、WordPressにトラッキングコードを設置して連携させる必要があります。
プラグインを使う方法と「テーマの編集」から入力する方法がありますが、簡単でオススメなのはプラグインを使う方法です。
テーマの編集から入力する方法ですと、子テーマに入力しないと不便だったり、間違って他のところを書き換えてしまうと不具合が出たりといった問題が出てきます。
好みの部分もありますが、この記事ではプラグインを使う方法を紹介します。
Googleアナリティクスと連携するためのプラグインもかなり種類がありますが、その中でも今回は 「Google Analytics for WordPress by MonsterInsights 」というプラグインを使ってみます。
このプラグインはトラッキングIDすら入力する必要がなく、自分のアクセスも解析の対象外にしてくれるので設定が簡単です。
まずは自分のWordPressの管理メニューを開いてください。
開いたら左のサイドバーから「プラグイン」→「新規追加」と進んでください。
右上に検索窓が出てきますので、「google analytics」と入力します。
すると「 Google Analytics for WordPress by MonsterInsights」というプラグインが出てきますので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが終わると「今すぐインストール」のところが「有効化」に変わるのでクリックします。
すると、こういう画面に変わりますので「Publisher(Blog)」を選んで「Save and Continue」をクリックします。
ちなみに「Business Website」はビジネス用、「Ecommerce」は電子商取引、いわゆるネットショップの時に使います。
GoogleアナリティクスとWordPressを繋ぎますよ、ということが書いてありますので、いいですよということで「Connect Monsterinsights」をクリックします。
真ん中辺の文章はPRO版が50%OFFで買えるという宣伝です。
先ほどGoogleアナリティクスの登録をしたときのGoogleアカウントを選択してください。
リスクの詳細などを確認して「許可」をクリックします。
選択項目のところが「すべてのウェブサイトのデータ」になっていればOKです。
確認出来たら「Complete Connection」をクリックします。
推奨設定になっているので基本的にはそのままで大丈夫ですが、念のため確認しておいて欲しいのが、「Who Can See Reports」と「Install Updates Automatically」です。
このプラグインは、入れることでWordPress上で簡単なアクセス解析情報が見られるようになります。
その権限が誰にあるかというのが 「Who Can See Reports」 のところで設定出来ます。
見られたくない人(投稿者など)が入っていないかは見ておいてください。
「Install Updates Automatically」 は自動アップデートの設定です。
アップデートによる不具合などもありますので、調べたりテストしたりしてからアップデート出来るように、自動アップデートしないようにしておいた方が無難です。
ちなみにスイッチマークが赤になっていればOFFになっています。
確認出来たら「Save and continue」をクリックします。
またもやPRO版50%OFFの宣伝です。
必要なければ「Save and continue」をクリックします。
「WPForms」というプラグインの宣伝です。
必要なければ「Skip this Step →」をクリックします。
「Finish Setup & Exit Wizard」をクリックします。
「Website Profile」のところに自分のトラッキングIDが表示されていれば設定完了です。
正確にアクセス解析をするためには自分のアクセスをカウントしないようにする必要があります。
更新していく上で結構な回数の確認をすることになると思いますので、その度にカウントされていては実際のアクセス数が分からなくなってしまいます。
先ほどの 「Google Analytics for WordPress by MonsterInsights 」 というプラグインを使っていれば、アクセス除外もしてくれます。
パソコンからはWordPressにログイン中(WordPressを開いていなくてもかまいません)、スマホからはWordPressのアプリ経由で入ればアクセスがカウントされません。
ただ、ログアウトしている場合や先ほどのプラグインを使わずにトラッキングコードを設置した場合、もしくはスマホからブラウザで見る場合などはカウントされてしまうので、そういった場合にもアクセスを除外する方法を紹介します。
それぞれの方法には得手不得手があるので、必要に応じて対策しておきましょう。
「グローバルIPアドレス」というのをご存じでしょうか?
インターネットに接続したときに自動的に割り当てられる数字で、住所のようなものです。
ルーターに割り当てられているので、同じWi-Fi環境であればパソコンでもスマホでも除外出来ます。(LANケーブルで有線接続している場合はWi-Fi接続時とは違うIPアドレスになっています)
ただ、ルーターの電源を入れ直したときなどには変わってしまうので、その度に設定し直す必要があります。
ルーターの電源を常に入れていて、主に自宅からアクセスするという方にオススメの方法です。
普通は自分のIPアドレスなんて覚えていないと思いますので、まず確認が必要です。
アクセスすることで確認出来るページのリンクを貼っておきますので、確認してください。
クリックするとこういうページが出てくると思います。
自分のIPアドレスを確認したら、コピーしておいてください。
次に、Googleアナリティクスを開きます。
左下の「管理」ボタンをクリックして、「フィルタ」をクリックします。
「+フィルタを追加」をクリックします。
「フィルタ名」は自分が分かりやすい名前にしてください。
「フィルタの種類」は順に、「除外」「IPアドレスからのトラフィック」「等しい」と選んでください。
「IPアドレス」には先ほど調べたグローバルIPアドレスを入力します。
入力出来たら下にスクロールして、
「保存」をクリックします。
これで完了です。
「オプトアウトアドオン」は、ブラウザにインストールすることでGoogleアナリティクスからのトラッキングを無効化してくれる拡張機能です。
インストールしたブラウザであれば、家でもカフェのWi-Fiでも無効化してくれます。
ただ、自分以外のGoogleアナリティクスも無効化してしまうので、他の人のサイトでもカウントされなくなってしまいます。
みんながそうしてしまうと余計に正確なアクセス解析が出来なくなってしまうので、自分のサイトを確認するブラウザは別にするなどの対策も必要になってきます。
スマホでは使えませんし、パソコンでも対応していないブラウザもあるので(Microsoft Edgeは対応していません)自分の環境で確認してください。
こちらをクリックすると、
このページに飛びますので、赤枠のところを確認してください。
クリック出来るようになっていれば、そのブラウザは対応しているということです。
クリックした先のページでブラウザに追加するボタンをクリックすれば、それで完了です。
スマホからはアプリを使うことでトラッキングを無効化出来ます。
残念ながら私はiPhoneを持っていないので確認出来ていませんが、こちらのアプリで設定することによってSafariでトラッキングを無効化出来るそうです。
自分のサイトのドメインも指定出来るので、他のトラッキングまで無効化してしまう心配もありません。
iPhoneをお使いであれば、かなり便利なアプリだと思います。
Androidではトラッキングを無効化するブラウザを使います。
インストールしたブラウザから自分のサイトを見るだけです。
こちらは全てのトラッキングを無効化してしまうので、自分のサイトを見るときにだけ使うようにしましょう。
同様の機能を持つブラウザは多数あるので、他のアプリを使っても構いません。
最後に設定した通りに動作しているか確認しましょう。
Googleアナリティクスのページから「リアルタイム」→「概要」へと進みます。
すると「アクティブユーザー」と言って、現在リアルタイムでサイトにアクセスしている人数が表示されます。
パソコンやスマホでアクセスした時に、アクティブユーザーが増えるかどうか確認しましょう。
トラッキングを無効化している場合は、カウントされていないかどうかを確認しましょう。
いかがでしたか?
Googleアナリティクスの設定自体は簡単だったと思います。
アクセス除外は方法が色々あってややこしいとは思いますが、自分でアクセス方法を限定すれば楽になると思います。
あとは実際にデータを使ってサイトを改善していきましょう。