サイトやブログを運営しているのであれば、「SEO対策」という言葉は一度や二度聞いたことがあると思います。
でも、SEO対策とは何か、具体的に何をすればいいのかは分かっていない人も多いです。
あなたも「SEO対策って何?」「SEO対策の基本的な施策を知りたい」そう思っているのではないでしょうか?
SEO対策と聞くと何だか小難しく聞こえますが、SEO対策の基本は実は非常にシンプルです。
この記事では、SEO対策を始めたい方のために、SEO対策の基本的な施策を具体的に説明していきます。
この記事を読めば、あなたのサイトにSEO対策を施すことができ、検索順位を上げることが可能です。
Contents
SEO対策とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、WEBサイトを検索エンジンに最適化する対策のことです。
特別専門的な知識が必要というわけではなく、サイト運営初心者でも基本的な施策を押さえることで、SEO対策を行うことができます。
確かに、過去のGoogleのアルゴリズムでは、小手先のテクニックが重要視されることもありました。
ただ、現在のGoogleのアルゴリズムでは、小手先のテクニックよりも、コンテンツの質に重点が置かれています。
具体的には、Googleの「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」にもあるように、ユーザーの利便性を最優先したサイトが求められています。
”検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。”
(引用:https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja)
また、ユーザーの利便性に配慮したサイトやページを構築することで、結果として、Googleのクローラー(サイトを評価するロボット)がサイトを巡回しやすくなります。
つまり、現在のGoogleのアルゴリズムにおいて、SEO対策とはユーザーの利便性を高める施策といえるのです。
以下では、ユーザーの利便性を高め、Googleのクローラーにも評価されるための基本的なSEO対策について、具体的に説明していきます。
「SEO対策がどういうことなのかはわかった、ただ、具体的にどういった施策を打てばいいの?」という方も多いと思います。
ここでは、そんな方のために、SEO対策の基本的な方法を説明していきます。
SEOに強い記事はどうやって書けばいいのか、SEOに効果のあるサイト構造はどういったものか、具体的な方法を交えて紹介します。
どれもすぐに実践できるものばかりですので、以下の基本のSEO対策を参考に、あなたのサイトに活かしてみてください。
SEOに強いページを作るとき、1ページにつき1キーワードを選ぶということは、基本中の基本です。
なぜなら、あれもこれもと欲張ってキーワードを複数選んでしまうと、ページのテーマを1つに絞ることができないからです。
ページのテーマを1つに絞ることで、あるキーワードで検索されたときに、そのキーワードに合致したコンテンツとしてみなされます。
例えば、「コーヒー」というキーワードで検索したのに、「コーヒー」も「紅茶」も「ワイン」も入った記事が検索結果に出てきても、ユーザーのニーズを満たせません。
「紅茶」や「ワイン」の情報よりも、「コーヒー」の種類や、味わい、歴史について書いてあるページの方が、「コーヒー」で検索した人にとっては役に立つわけです。
あれもこれも盛り込んだページより、検索したキーワードについて深く掘り下げたページをユーザーは求めています。
1ページに1キーワードを選んで、そのキーワードに特化したコンテンツを作りましょう。
(→「SEO対策 キーワード選定」の記事へ内部リンク)
ユーザーの検索意図をページに盛り込むことで、ユーザーにとって利便性の高いコンテンツを提供しましょう。
ユーザーとあなたの作ったページを繋ぐのは、基本的に検索するキーワードだけなので、ユーザーの検索意図もそこから判断することになります。
以下では、どのようにユーザーの検索意図をページに盛り込めばいいのか、具体的に紹介しますので、参考にしてください。
ユーザーの求めている情報を把握するためには、あなたが選んだキーワードで上位表示されているページを参考にします。
なぜなら、上位表示されているサイトは、検索エンジンが高く評価しているページであり、検索エンジンの評価が高いということは、ユーザーの利便性が高いページだからです。
実際、あなたが何かを知りたくてGoogleで検索したとき、検索結果の1ページ目にあるページを見れば、ほとんど解決してしまいますよね。
具体的に参考にする際は、狙っているキーワードの検索結果で上位表示されているページの「タイトル」と「見出し」を中心に見ていきましょう。
ただし、まるまるコピーしたページはコピーコンテンツと見なされ、Googleのペナルティを受けてしまうので絶対にNGです。
下でも説明しますが、あくまで上位のページは参考にするだけにして、オリジナルのコンテンツを作成するようにしましょう。
キーワードに対する、コンテンツの網羅性を高めることも、SEO対策の基本です。
コンテンツの網羅性が低く、ユーザーの求める情報が記載されていないと、ユーザーはあなたのページを離脱して、検索結果画面に戻り、別のページを見に行ってしまうでしょう。
ページの離脱率が高いということは、ユーザーの利便性が低いということなので、SEO的にも悪影響です。
網羅性の高いコンテンツを作る具体的な方法は、上位表示を狙うキーワードの関連キーワードや、サジェストワードを参考にすることです。
関連キーワードとはGoogleの検索結果画面の最下部にあるキーワードのことで、サジェストワードとは検索窓に語を打った時に出る予測変化のことです。
例)「ブログ 始め方」
・関連キーワード
ブログ 始め方 wordpress
ブログ 始め方 初心者 スマホ
主婦 ブログ 始め方
はてなブログ 始め方
ブログ 始める 稼ぐ
・サジェストワード
ブログ 始め方 ワードプレス
ブログ 始め方 スマホ
ブログ 始め方 本
ブログ 始め方 アフィリエイト
ブログ 始め方 マナブ
関連ワードとサジェストワードは、狙っているキーワードと一緒に検索される可能性が高いと、Googleに判断されているキーワードといえます。
なので、これらのキーワードに関する内容も、不自然にならない程度に含め、網羅性の高いコンテンツを作成しましょう。
(→「SEO対策 キーワード選定」の記事へ内部リンク)
サイトのページ作成で、初心者がよくやってしまいがちな手法が、ページを読ませようとして結論を先延ばしにすることです。
ただ、ユーザーの利便性を考えたときに、結論を先延ばしにしているページは、決して良いコンテンツとはいえません。
なぜなら、WEB上にコンテンツは山のように溢れており、別に無理して結論を先延ばしにしているページを読まなくても、他のページを探せばいいからです。
ユーザーはページを開き、少し下にスクロールして欲しい答えが書かれていなければ、求めている情報は載っていないと判断してページを離れます。
結果的に、結論を先延ばしにしているページの離脱率は高くなり、上で説明したのと同様に、SEO的にも逆効果となるのです。
実際には、結論を先にいってしまった方が、ユーザーに「どうしてその結論になるのだろう?」と思ってもらえるので、ページの離脱率が抑えられます。
結論を先に明示してしまって、ユーザーにとって利便性の高い、読みたくなるページを作ることを心がけましょう。
信頼性の高いコンテンツを作ることは、ユーザーにとってのページの価値が高まるだけでなく、SEO的にも高評価となります。
ユーザーは信頼できる情報でないと、安心して最後まで読んでくれません。
また、信頼性の高いコンテンツを作り続け長期的に運用することで、検索上位表示の1つの指標であるドメインパワーが高まります。
さらに、信頼性のあるコンテンツは、他のサイトからも参照される可能性が高く、これも検索上位表示のポイントである被リンクが集まります。
このように、信頼性の高いコンテンツを作成することは、SEO対策の基本です。
以下では、コンテンツの信頼性を高めるための基本的な手法を、具体的に紹介します。
コンテンツの信ぴょう性の高さを示すことで、信頼性が高まり、ユーザーを惹きつけることができます。
信ぴょう性の高さを示す方法としては、ページを作っているあなたは何者なのか、コンテンツの情報のソースはどこなのかを明示するということが挙げられます。
例えば、ファッション系のブログを書いている人が現職のデザイナーだったり、引用されている文言が公式サイトからのものだったりすると、信ぴょう性がありますよね。
一番簡単な信ぴょう性の高さを示す方法は、あなた自身が何かしらの専門家になってしまうことです。
これは何も難しいことではなく、長年打ち込んでいる趣味のことを書いてもいいですし、今やっている仕事のことを書いても構いません。
コンテンツに関連するあなたの略歴や、情報の所在などを示すことで、コンテンツの信ぴょう性が高まります。
Googleから評価され、ユーザーに信頼されるには、オリジナルのコンテンツを作るのが大前提といえます。
なぜなら、上で説明したように、他のサイトをまるまるコピーしたコンテンツは、Googleから重複コンテンツとみなされ、ペナルティを受けるからです。
Googleからペナルティを受けると、ページの検索順位が落ちたり、最悪検索結果から除外されたりします。
オリジナリティのあるコンテンツとは、具体的には、あなたの体験談や経験、あなた自身の言葉を含んだコンテンツです。
オリジナルのコンテンツを作り、Googleのペナルティを回避しつつ、ユーザーにとって信頼されるようにしましょう。
(→「SEO対策 Googleペナルティ」の記事へ内部リンク)
低品質なコンテンツがあると、サイト全体の評価が落ちてしまう可能性があります。
なので、低品質なコンテンツが存在する場合は、削除する、リライトを行う、noindexを設定するのいずれかの施策を行いましょう。
noindexとは、ページ単位で適用できる設定で、設定したページをGoogleの検索結果から除外し、Googleのクローラーに評価されないようにします。
noindexを設定する方法では、ページを消えるわけではないので、評価は低いけどページは残したいという場合に有効です。
下で詳しく紹介しますが、低品質なコンテンツは、無料で使えるSEO対策ツールで確認することができます。
ツールでSEO的に評価の低いページを見つけたら、サイト全体の評価に関わらないよう、上記の方法で改善しておきましょう
(→「SEO対策 noindex」へ内部リンク)
SEO対策の基本として、ユーザーの利便性を考慮することの大切さは、ここまでも説明してきました。
ここでは、より直接的にユーザーの利便性に関わるSEO対策について、具体的にご紹介します。
ユーザーの利便性を高めるSEO対策は、そのままGoogleの評価を上げることにも繋がりますので、ここはしっかり押さえておいてください。
関連コンテンツへのリンクを設置するためには、関連コンテンツを作成することが前提となります。
関連コンテンツを作成したら、ページから関連コンテンツへのリンクを設置し、ユーザーの利便性を高めましょう。
ユーザーがあなたのページを読んで、「もっとこのことについて知りたい」と思ったときに、関連コンテンツへのリンクが設置してあれば、関連コンテンツへ飛んでくれます。
ユーザーは、関連コンテンツを読むことで知りたい情報を得られて、満足してくれるはずです。
このようにユーザーの利便性を高めつつ、ユーザーのサイト内での滞在時間が長くなることで、SEO的に好影響があります。
ユーザーの利便性を高めることが、Googleの高評価にもそのまま繋がる好例といえるでしょう。
サイトのトップページや、個別ページに設定するURLは、英数字で簡潔に記述しましょう。
なぜなら、日本語で記述してしまうと、URLをどこかに張り付けたときに、訳の分からない謎の英数字の羅列になってしまうからです。
悪い例)
このようなリンクが貼ってあっても、リンク先の情報が全く分からないので、ユーザーはクリックしようとは思いません。
一方、英数字でURLを設定すると、以下のようにリンク先のページの内容が理解できます。
良い例)
リンク先の情報が分かると、ユーザーの利便性が高まる上に、クリックされやすくなるので、アクセス数の増加も期待できます。
ユーザーにとって分かりやすいように、URLは英数字で設定しましょう。
画像のalt属性とは、何らかの問題で、画像が見られない場合などに、画像の代わりに表示される代替テキストのことです。
このalt属性は、視覚障害のある方がサイトを閲覧する際に、音声読み上げで読み上げられることになります。
視覚障害のある方にとっては重要なので、ユーザービリティを高めることにつながります。
また、サイトのページを評価するGoogleのクローラーは、画像の情報を拾うのが苦手なので、このalt属性を記述しておくことは、SEO対策の基本です。
画像の情報は、alt属性を使って、正しく記述しておきましょう。
スマホが普及した現代において、スマホに対応したページを作成することも、SEO対策の基本といえます。
今や、WEBサイトを閲覧するための端末としては、PCよりスマホやタブレットなどのモバイル端末の方が多く使われています。
Google自身も、モバイル端末に対応したWEBサイトを評価すると公表しているため、スマホに対応したサイト作りは必須中の必須項目です。
具体的には、PC・スマホで同様のコンテンツを表示できるレスポンシブデザインを採用する、一文を短くしてスマホでも読みやすくするなどの対策があります。
サイトのページを作るときは、PCで作業している場合でも、常にスマホからはどう見えるのかを意識しておきましょう。
ユーザーの利便性はもちろん大事でSEOに関わるのですが、ユーザーに好まれる良いページであっても、Googleのクローラーに認識されなければ意味がありません。
クローラーの巡回しやすいサイトを構築することで、クローラーがページを見つけやすくなり、またページの内容理解しやすくなります。
ここでは、どんなサイトやページがクローラーにとって巡回しやすく、また理解しやすいのかを説明します。
具体的なSEO対策も紹介するので、あなたのサイトにぜひ活かしてください。
HTMLタグの適切でない使い方は、初心者がよくやってしまいがちな失敗の1つです。
具体的には、文字を大きくして目立たせるために見出しタグを使ってしまうのですが、これはSEO的によくありません。
なぜなら、見出しタグは、「これは見出しです」という情報を持っているタグなので、クローラーは見出しタグとして認識してしまうからです。
見出しタグは、見出しを表すものとして適切に使用するのがSEO対策の基本です。
また、見出しタグの中でも、H2タグ、H3タグ、H4タグの順で階層になるように使い、クローラーが認識しやすいHTML構造にしましょう。
上で内部リンクを設置することはユーザーの利便性を高めると説明しましたが、クローラーの理解しやすいサイトを作る上でも重要です。
クローラーはリンクからリンクをたどって、WEB上のページを移動するため、内部リンクを設置しておくことで、サイト内を巡回しやすくなります。
また、関連するコンテンツを内部リンクで適切に繋ぐことで、ページ同士の関連性が認識されて、Googleの評価が高まります。
クローラーが巡回しやすいサイトを構築しつつ、Googleからの評価を高めることで、サイトを上位表示しやすくなるのです。
XMLサイトマップをサイトに設置することで、Googleにページのインデックスを促すことができます。
インデックスとは検索結果に表示されることを意味するので、確実にページがインデックスされることは極めて重要です。
ワードプレスを使ってサイトを作成しているのであれば、専用のプラグインを使うことで、Googleサーチコンソールと連携することができます。
まずはクローラーにページを見つけてもらわないことには、どんなに質の良いページを作っても意味がありません。
サイトを立ち上げたら、XMLサイトマップは必ず設置して、インデックスを促進するようにしましょう。
サイトにSEO対策を施すのであれば、基本的なSEO対策に役立つツールは導入しておくべきでしょう。
以下では、代表的なツールである、「Googleサーチコンソール」と、「GRC」をご紹介しておきます。
Googleサーチコンソールは、Googleが無料で提供している、SEO対策を行う上での基本のツールです。
Googleサーチコンソールでは、検索結果でのあなたのサイトの順位や、どれくらいのアクセスがあったかをチェックすることができます。
つまり、あなたのサイトがしっかりSEO対策できているかを分析するのに役立つのです。
Googleサーチコンソールは、Googleのアカウントを持っている方であれば、誰でも無料で利用することができます。
トップページであなたのサイトのURLをGoogleサーチコンソールに登録するだけで、解析可能ですので、試しに利用してみてください。
(→Googleサーチコンソールの詳しい使い方の記事へ内部リンク)
GRCとは、オーソドックス、かつ高機能な無料の検索順位チェックツールです。
Googleだけでなく、Yahoo!とBingも加えた3つの主要検索エンジンでの順位をチェックすることができます。
順位をチェックしたいキーワードを登録しておくと、日々変動する検索エンジンの順位を、グラフで記録してくれます。
他にも順位をチェックするツールはあるのですが、このGRCは複数のキーワードを一括でチェックできるのが魅力的です。
無料で20個までキーワードを登録できますが、物足りなくなったら有料版にグレードアップしても良いでしょう。
この記事では、SEO対策を始めたい方のために、SEO対策の基本的な施策を具体的に説明してきました。
SEO対策ってなんだか難しそうと思っていたかもしれませんが、SEO対策はユーザーが使いやすいようにページを作っていくのが基本なので、特別専門技術が必要というわけではありません。
SEO対策の基本的な施策は使ってこそ、体に染みついていくものなので、覚えたらすぐに実践していきましょう。
この記事を参考にして、あなたのサイトにSEO対策を施し、サイトの検索順位アップに役立ててください!